市民相談 / Citizen Advice

 
 
 
 
 
 

Case.1阪神電車の工事用フェンスが邪魔なんですけど....

 
現在、阪神電鉄・芦屋~魚崎の高架工事が行われています。工事の騒音や粉じん、また近隣のプライベートに配慮するために、工事用の目隠しフェンスが設置されています。
しかし、沿線でお商売を営んでおられる方々にとっては、大切な看板が見えなくなってしまい、売上にも影響していました。
ある商店主さまからのご依頼は、阪神電車の工事用フェンスが邪魔なんですけど、高さを下げられませんか?というものでした。
 
そこで早速調べてみると、この工事は阪神電車の工事ですが、神戸市が国の補助金を活用して、阪神電鉄と共同発注していることが分かり、住宅都市局にかけあいました。
そして、高さを下げる範囲の沿線住民の同意書があれば下げられることが分かり、同意書を取り付けて下げることが出来ました。
写真は、高さを計測している模様と実際に高さが下げられた様子です。
 
また、このご相談は神戸市会の予算特別委員会・住宅都市局の審査で取り上げさせて頂き、「神戸市が行う公共工事と近隣対策の在り方」という形で、政策へと展開させることができました。まさに「政策のたね」を育むことができた実例です。 

 
Case.2病院の看護婦さんの悲鳴、ワクチンが足りない!

 
市内のある病院の看護師長さんから、次のようなSOSを頂戴しました。
「関西空港を経由した“はしか”感染のニュースが報じられて以降、はしかワクチン(MRワクチン)が足らなくなりそうです。同じように平成28年10月から定期接種が始まる1歳児へのB型肝炎ワクチンも本当に大丈夫でしょうか。これらの問題が解消されないままインフルエンザの大流行が発生したらとても不安です」
この問題は、保険福祉局という部署が扱う問題ですので、早速見解を問い合わせて、以下のような報告をさせて頂きました。
 
 
平成28年10月7日 ○○病院 看護師長 A様 
神戸市会議員 長瀬たけし 
ご報告 
本日、神戸市保健福祉局健康部予防衛生課から聴取しましたので、以下の通りご報告させていただきます。 よろしくお願い申し上げます。
1. MRワクチンについて 北里第一三共が自主回収により生産がストップ、厚労省としては他社へ増産要請して今月から供給が始まるので定期接種の子供を優先して対応できるという見通しです。 しかしながら、地域的偏在があり特に関西では関空での感染報告などのニュースの影響により大阪を中心に厳しい状況にあるということです。 なお、市内においては本日までに1例、定期接種の期限が迫っているにもかかわらず、希望する医療機関で接種できないという幼児がおられましたが、この方は期限ぎりぎりに予約を入れようした為であり、神戸市が他の医療機関を斡旋した結果無事接種できました。 現状において全体としては供給不足には陥っていないと見ています。 
2. B型肝炎ワクチンについて 厚労省が本年10月1日から1歳児への定期接種を始めたことによる混乱を危惧、神戸市としても監視しています。医師会からは3回の定期接種を終えるには最低4.5か月を要し、他の予防接種も考慮するとそれ以上要すだろうという見通しが報告されています。 更に、インフルエンザと時期が重なるという点、更には化血研製品の供給が不足しているという問題を考慮すると、厚労省の見通しどおりには進まない可能性もあり、「経過処置」への対応を医師会から求められており、その可能性を検討している段階です。 
3. インフルエンザワクチンについて インフルエンザワクチンは高齢者の定期接種以外は任意なので、流行状況などにより必要な供給量が読みづらいというのが実情です。但し、昨年の需要に対応できる供給量は確保できる様で、前者の2種に比べて流通量も多いのでパニックなどが起きない限り大丈夫ではないかと考えています。 以上
 
この記事は、平成28年10月10日現在です。今月開かれる福祉環境常任委員会において、自民党の会派から質問をして頂くように準備を進めています。
これから寒くなるので、とても心配ですね。この様に専門家からの指摘は、とても役立ちます。